悪性の業務フローというのは、いわば家の屋台骨が曲がっている状態です。そのような家に住んでいると、日常で細かい不便が多発するのは当然です。その不便を補うために人は色々な工夫をします。例えば建てつけの悪いドアをちゃんと閉めるために力を加減したりなどです。同じように日常の仕事でも業務フローの不備を補うために、余計な確認をしたりしていることが多々あるのです。ただ、そのような工夫は気づかないうちに行っているので、誰も自覚できません。この慢性的な悪性の業務フローを改善することで、仕事はぐんと良くなることが多いのです。
しかし業務フローを改善していくには、漠然と何となくではなかなか上手く進みません。それはちょうど自分の体の中が見えないのと同様に、業務フローというものが目に見えないからです。ですから健康診断と同じように、まずは今の仕事の流れがどのようになっているかを見えるようにする必要があります。それが昨今注目されている「見える化」と呼ばれる作業です。仕事の流れを的確に整理して「見える」化することにはいろいろなメリットがあります。
- 問題点が明確になり、適切な業務改善を推進することができます。
- 現在の仕事を明快に提示することができ、仕事の引き継ぎが容易になります。
- 何をどんな手順で処理しているのか、その時に必要なものは何かを明示できるので、新入・中途採用の社員に対する教育・研修が的確に行えます。
- いつ誰がどんな仕事をしているのかを手順単位で整理することができます。
- 業務実績との照合によって社員一人一人について手順単位での実績評価や貢献度のポイント化ができます。客観的で明快な業績評価を行うことができます。